FX取引でレバレッジを用いる取引と、株式投資の信用取引がよく比較されますが、実際には、
両者間で大きな違いがございます。FX取引でレバレッジをかける取引は、信用取引のように
お金を証券会社から借りて株取引を行なうものではないからです。
この点について多くの方が誤解されていると思います。
FX取引の場合は、売った通貨を買い
戻す、買った通貨を売るをベースにトレードのための資金を借りることは一切ありません。
単純に為替差益や為替差損を決済するのみです。上述した、レバレッジ効果により手持ちの
資金の何倍もの取引ができるという点がFXと信用取引の共通点となります。
しかし、残念ながらFXの最大の魅力とされるレバレッジ効果に関しても、裏を返せばリスクの
拡大要因になりかねません。株式投資における信用取引の場合は、証券会社によって異な
りますが、おおむね担保の3倍の取引ができます。
一方、FXの場合は証券会社など取引する会社によっては100倍~400倍まで取引が認めら
れるところもあります。注意しなければ、ならないのは思惑が外れた時です。こうした場合、
レバレッジを高めた分だけ重くのしかかかります。
リスク管理を徹底すれば、レバレッジは高めに設定しても大丈夫だと考える方も少なくないの
ですが、円安局面が緩やかに続いている場合はよいかもしれません。
それほど大きく動くことはないので、スワップポイントだけでも相当大きい利益をあげることが
できると思います。しかし、今現在のように、カナダドル・円ですら乱高下が激しい状態では、
どこまでリスク管理を徹底しても足りるということはありません。
ですので、最悪の事態を想定して、その損失に耐えることができる範囲内におさめる必要が
あります。特にカナダドル・円は市場規模が小さいので注意が必要です。
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