過去カナダドルは、1990年にドル・円相場が161円台を記録して
から、その五年後の1995年には驚くべきことに58円台前半まで
日本円に対して下げ続けることになりました。
ここまで大きく下げた背景には、日本の大手機関投資家が保有
していたカナダ債を大量に売却したことによる影響が大きな要因
の一つとしてあげられています。
その後は円安・ドル高によって、1998年後半まで一時的にカナダ
ドルも上昇を続けましたが、残念ながら以前のように日本の機関
投資家のカナダ債をなどの、証券投資は活発化しませんでした。
事実、それを裏付けるように、カナダドルは米ドルに対して約10年
間も下落し続け、日本円に対するカナダドルの上昇は日本の金融
システム不安による円安と考える向きが多くみられました。
2000年に入ると、カナダドルはようやく安定期に入り、2004年には
89円台に到達しました。これには米ドルに対してカナダドルが一時
的に大きく上昇した為と言われています。
そして、2004年からはドル安・カナダドル高が、サブプライム問題
が浮上する昨年の後半まで、長期間続く展開となりました。
この時期はユーロなどの主要通貨に対するドル安も進みましたが、
カナダドルの割安感も強く意識されたことによって、米ドルに対して
20%以上も上昇することとなったのです。
そして、2005年春以降は米国の金利の先高観が台頭してからは、
ドル・カナダドル円相場は80円前後の水準で推移しました。
カナダの金利がこれ以上は下がらないこと、カナダの経常・貿易
黒字幅が継続して拡大傾向にあることもカナダドル相場を下支え
する大きな要因となりました。
そして、この動きが本物であることが確認されたことから2006年に
ついに100円台を突破することになりました。
先述したとおり、サブプライム問題が浮上する昨年の広範までに
カナダドルは120円台まで上昇したのですが、サブプライム問題
により米国経済の景気後退懸念が台頭すると大きく下落しました。
米国当局の度重なる追加利下げにより、カナダ当局もこうした流れ
に合わせて追加利下げを行いました。
今現在は105円台まで下落してます。
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