意外に思われるかもしれませんが、物価の上昇することで為替に
大きな影響を及ぼします。ですので、カナダに限らず各国の物価
を示す指標が発表されるたびに大きく揺れ動きます。
物価が上昇することで必然的にインフレ化が進みますので、各国
の中央銀行は政策金利を調整することで対処します。
基本的に各国共通となる物価指標には「総合指数」と「コア指数」
の2種類があります。ちなみに総合指数は、物価指標を作成する
にあたって調査する物やサービス全てを統合して求めます。
一方、コア指数は調査するにあたって調査対象品目の中から経済
情勢とは関連性が少なくも大きく価格変動する品目を除外した上
で求められる指標となっており性格はそれぞれ異なります。
実際にコア指数の対象から除外される品目は国によって異なるの
ですが、基本的に野菜などの穀物や原油などのエネルギーが該当
されるケースが圧倒的に多いとされています。
こうした背景には、穀物の生産量はその年の天候に大きく左右さ
れる上に、原油価格は産油国によって大きく変化します。
そして、実際にカナダは世界有数の資源国であるため、例外なく
物価指標は重要度の高い指標となっています。
実際に市場では、総合指数よりもコア指数の方が経済状況を適切
に反映する指標として捉えられています。
また、中央銀行も物価動向を確認するにあたって総合指数よりも
コア指数を重要視した上で金融政策を下す傾向が強いです。
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