毎年「今年も残すところ後わずか」という時期になりますと「年度末」と
いう言葉をいたるところで見かけることになります。
外貨投資も年度末の影響を大きく受けます。どういったことかといえ
年度末の決算による為替変動です。英語ではレパトリエーションを略
してレパトリともいわれています。
レパトリの本来的な意味は本国送還で、海外で運用されていた資金を
年度末に現金化し、利益を確定するために本国へ戻します。
こうした動きが企業や大口の機関投資家に限らず一般の個人投資家
の間でも活発化します。日本のレパトリ時期は3月、9月です。
こうした背景には国内の企業の多くが決算月を3月とし、9月を半期
決算としていることが要因としてあげられます。
この時期は外貨売り円買いがすすむので円高が進ます。一方、欧米
の場合は12月が決算月となっています。
ですので、11月後半からドル高円安傾向が進むのです。また、間を
はさむように、2月には米国債の償還もあります。
こうしたドル高、円高が大きく進む可能性が高いところを狙って取引
することが非常に重要です。円高が進むと損失を膨らます可能性も
高いわけですが、絶好の買場になる可能性も十分あります。
これからの時期は余程の悪材料が発表されない限りカナダドルに対
しても当然のことながら円安化が進む可能性が高いわけですから、
遅くても11月中頃までには良い条件で仕入れる必要があります。
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