カナダ経済は同盟国ともいえる米国経済が大きく低迷しようとして
いる中で、ここ数年間の中でも非常に良い状態にあります。
大きな要因としてあげられるのが、カナダがロシアに匹敵するほど
豊富な資源を有する資源国であるからです。
特にここ数年間で、中国やインドなどのいわゆる新興国市場にて
エネルギー需要が高まったことによって、原油をはじめとしたエネ
ルギー価格が高騰することになったのです。
2005年には40ドル台にあった原油価格が2008年の7月には3倍
以上となる140ドル台に到達しています。
そして、原油高が牽引する形で他の商品も上昇していますので、
カナダのようなウラン、金、原油などの鉱物資源が豊富に存在す
る資源国は当然のことながら潤うわけです。
そんな資源通貨のカナダドルは、原油の価格に敏感に反応します
ので、この点を無視してカナダドルは取引できません。
原油価格が変動するたびにカナダドルが売られたり、買われたり
するわけですから、見逃すことはできないのです。
実際に、原油価格が高騰することはカナダドルにとっては相場を
押し上げる強力な支援材料なのです。
ですので、原油価格が高騰しているときは強かったわけですが、
下落に転じるとやはり大きな影響を受けることになります。
FX取引でカナダドル・円を中心に取引されるのであれば、上述
した点を考慮した上で取引する必要があります。
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